スペインは食文化が豊かで美味しいものがたくさんありますが、日本人としては「魚」に関して少し
困ることがあります。
今回は、スペインでの魚事情について、日本との違いを交えながらお話ししたいと思います。
① 魚は基本「丸ごと量り売り」
スペインの市場やスーパーでは、魚は基本的にそのままの状態で売られています。
観光客として市場を訪れると、その光景はとても魅力的に見えますが、実際に生活していると少し不便なことも。
特に仕事終わりに買い物に行くと、長時間陳列されて干からびた魚に出会うこともあります。
今日は魚を買うぞ!と思っていてもいざ行ったらげんなりすることもしばしば
また、量り売りなので、食べられない部分(頭や内臓など)も含めて計量されるため、意外と割高になることも。
お店で魚を下ろしてくれるサービスはありますが、担当者によっては処理が雑で、身がボロボロになったり、骨にたくさん身が残ってしまうことも…。
② 切り身はあるけれど、鮮度管理が微妙
切り身で売られていることもありますが、日本のようにしっかりと水気を切ってパック詰めされているわけではなく、水分が多い状態で梱包されていることがほとんど。
そのため、傷みやすく、長持ちしないのが難点です。
③ 魚の種類が少ない
スペインでも魚は食べられていますが、日本と比べると種類が圧倒的に少なく感じます。
マグロやサーモン、タラなどの定番はありますが、日本のスーパーで見かけるようなバリエーション豊かな魚種はなかなか手に入りません。
よくみるのはタラ、サーモン、イワシ、黒鯛、マグロ、あと日本では見かけないルビナというお魚が多く並んでいます。その日によって別の種類が追加されるといった感じ。
アジやサバを見かけるとテンションが上がります。
しかし青魚は痛みも早いので仕事終わりに行くとだいたい残念なことになっています。
ちなみにマグロやサーモンはなかなかいい値段です‥
たまには日本のお馴染みのお魚を食べたくなりますね。
④ お店で食べる魚は美味しいけれど…
レストランで食べる魚料理はとても美味しいのですが、普段の生活で自分で魚を買って調理するとなると、お金や手間がかかります。
新鮮な魚を手に入れるには、入荷する日を調べて朝イチで買いに行くのがベスト。ですが、それでも刺身で食べるのは少し怖い…というのが正直なところです。
⑤ やっぱり日本の魚文化は素晴らしい!
日本では魚の種類が豊富で、保存状態も良く、職人さんの技術も素晴らしい!
スーパーでも、適切に処理された新鮮な魚がすぐに手に入りますし、刺身用の魚も安心して購入できます。こうした日本の魚文化のありがたみを、海外に住んで改めて感じることが多いです。
・この記事を書いていて海外はなぜこのような売り方なのか調べてみました。
スペインの食文化も魅力的ですが、魚好きの方にとっては少し工夫が必要かもしれません。スペインにお住まいの方や、これから移住を考えている方の参考になれば嬉しいです!

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