日本から心躍らせスペインへの旅行。どうしても長い滞在期間となります。もちろん何事もなく過ごすことができればその旅は素晴らしい思い出になるでしょう。
しかし、旅行の疲れや食あたり予期せぬ事故などトラブルは起こることもあります。そのとき現地の病院に行く必要が出たとき非常に不安ですよね。なぜなら言葉の壁や治療費(高額になることも)、医療レベルなどわからないことだらけだからです。しかしこのブログである程度の知識があればすぐ対処することができます。
スペイン旅行中に病気や怪我をしたら?準備と対策ガイド
1. 事前準備
- 海外旅行保険
スペインでの医療費は日本と同様に高額になることがあります。海外旅行保険への加入を忘れずに。旅行中に病気や怪我をした場合、滞在期間を延長することになった場合、ホテル代や食費、日用品など医療費以外にも多くの出費をする可能性があります。短期でも海外旅行保険に加入しましょう。最近ではクレジットカードにも旅行保険が付いているものもあるのでご自身のクレジットカードを旅行前に確認しておくと安心です(電話番号やサポートについて)。 - 特に以下の内容をカバーしているプランを選ぶと安心です:
- 医療費補償
- 救急搬送費用
- 通訳サービス 英語や現地の言葉に不安がある方は通訳サービスの有無を確認しましょう。
- 必要な書類
医療機関を受診する際に必要な書類: - 旅行保険に加入している場合まずはその保険会社のサポートセンターに電話してみましょう。24時間対応しているので病院の紹介や必要な対応をサポートしてくれます。
- パスポート
- 保険証券または保険証明書
- 保険会社の連絡先情報
- スペイン語の基本フレーズ
病院で使える簡単なスペイン語を覚えておくと便利です。例:- 「Estoy enfermo/a.」(エストイ・エンフェルモ/ア:病気です)
- 「Me duele ~.」(メ・ドゥエレ ~:~が痛いです)の後に痛いところなど指さして伝えることができます。
2. 病院の種類と選び方
スペインの医療水準は非常に高く、世界でもトップクラスとされています。以下にその特徴をまとめます。
1. 医療制度の概要
- 公立医療制度(Sistema Nacional de Salud)
スペインは国民保健サービス(NHS)の一環として、公立医療をすべての住民に提供しています。公立病院や診療所では質の高い医療を無料または低料金で受けられます。- ただし、旅行者や非居住者は公立医療の費用を全額負担する必要があるため、海外旅行保険が推奨されます。
- 私立医療機関
私立病院やクリニックも多く、設備やサービスの質が非常に高いです。特に観光地や都市部では、英語を話せる医師やスタッフがいる私立クリニックが一般的です。- 費用は高めですが、待ち時間が短いのが特徴です。
2. 医療水準の高さ
- 世界ランキングで高評価
世界保健機関(WHO)の評価でスペインの医療制度は常に上位にランクインしています。特に、医療へのアクセスの良さと質の高さが評価されています。 - 医療設備
最新の医療機器や技術が導入されており、先進的な医療が受けられます。特に循環器科、腫瘍科、整形外科などの分野で高い評価を受けています。 - 医師や医療スタッフの質
スペインの医師や看護師は高度なトレーニングを受けており、専門性が高いです。また、特定の都市(マドリード、バルセロナなど)には国際的な医療基準を満たす病院が多くあります。
3. 旅行者向けの医療事情
- 観光地での医療対応
バルセロナやマドリードなどの観光都市では、英語や他言語に対応可能な病院やクリニックが多いです。さらに、観光客向けに特化した医療サービスも提供されています。 - 緊急医療体制
スペインでは、緊急電話番号「112」を通じて迅速に救急サービスを利用できます。救急車の対応も迅速で、必要な場合は公立または私立の医療機関に搬送されます。 - スペインでは、以下の3つの医療機関を利用できます。
- Centro de Salud(センタロ・デ・サルード)
地域の公立診療所で、軽い症状の場合に利用します。スペインの健康保険カード(Tarjeta Sanitaria)がないと有料です。 - Hospital(病院)
急患の場合や入院が必要な場合に利用します。大きな都市には国際部がある病院もあります。救急車を利用した場合はこちらに搬送されます。 - Privado(私立クリニック)
スペイン語が話せない場合は、英語や他言語に対応した私立クリニックがおすすめです。費用は高いですが、スムーズな対応が期待できます。
3. 緊急時の対応
- 緊急電話番号
ヨーロッパ共通の緊急電話番号「112」に連絡すると、救急車や警察、消防への対応が可能です。 - 救急外来(Urgencias)
最寄りの病院の「Urgencias(ウルヘンシアス)」を利用します。
4. 治療費について
- スペインの医療費は公立機関を利用する場合、国民や永住者であれば無料ですが、旅行者は全額自己負担となります。海外旅行保険に加入していれば、費用を後日請求できる場合があります。以下は私立医療機関での参考費用です:
サービス内容 費用(目安) 診察料(私立) €80~€150 救急外来受診 €150~€300 入院1日あたり €300~€600 救急車(短距離) €150~€400 - 初診料:約50~100ユーロ
- 緊急外来:約150ユーロ以上
- 入院費用:1日につき約300~600ユーロ
- 私立クリニックでは、初診料が100ユーロを超えることが一般的です。あくまで目安なので必ず確認してください。
- 私の友達が公立の診療所を受診した際は診察料50ユーロでした。
5. おすすめの病院とクリニック
以下は主要都市の旅行者向け病院の例です:海外旅行保険に加入されている方はまずはサポートセンターに電話して病院を紹介してもらいましょう。
- マドリード
- Hospital Universitario La Paz(公立病院)
- HM Hospitales(私立病院)
- バルセロナ
- Hospital Clínic de Barcelona(公立病院)
- Clínica Sagrada Familia(私立病院)
- セビリア
- Hospital Virgen del Rocío(公立病院)
6. まとめ
旅行中に病気や怪我をすると不安になりますが、事前に情報を把握していればスムーズに対処できます。特に海外旅行保険は必須です。スペイン滞在中に安心して楽しめるよう、ぜひ参考にしてください!


コメント